診療報酬早わかり講座/点数表がよくわかる

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再診料

再診料

再診料は、再診料と外来診療料に分かれます。混同しがちですが、再診料には「大括りの再診料」と、「小項目での再診料」と2つの意味があり、混乱するので、小項目の再診料として理解するのがよいでしょう。以前は、再診料しかなかったのですが、診療報酬請求を簡単に行えるように、大病院では血液検査や処置など行われる頻度が高い項目を包括した外来診療料が設定されています。なので、大病院では血液検査や処置など包括されている点数は算定する必要がなくなりました。

つまり、大病院は再診料をとらず、外来診療料を算定します。

再診料を見ますと、13個の「注」があります。本当に嫌になってきますが、ここが頑張りどころです。初診料同様に、乳幼児加算、時間外加算、休日加算、深夜加算、夜間・早朝等加算等があります。小児科では休日加算、深夜加算の点数が高いことも同じです。

外来管理加算

再診料で注目は「外来管理加算」です。これは面白い点数で昔から物議をかもしています。検査、リハビリ、処置、手術等を行わなければ算定できる、つまり特別な診療行為をしなければ算定できるといった加算です。内科は他の診療科と異なり、患者の話をよく聞き(問診)、視診、聴診、触診等を時間をかけて行います。しかし、それらは再診料に含まれ、点数は低くなります。耳鼻科、眼科には、耳鼻咽喉科学的検査、眼科学的検査といった検査項目がありますが、内科には特別な検査項目がなく、その分を補てんする意味合いの点数です。なので、内科以外の診療科でも算定できるとされていますが、他科では取りにくい加算です。

外来診療料

先程説明した、大病院が算定する点数です。大病院は再診料は算定しません。既に説明していますが、大病院とは200床以上のベッドを有する病院です。基本的な血液検査、処置が包括されていますので、これらの項目を特掲診療料として算定することはできません。乳幼児加算、時間外加算、深夜加算、休日加算、小児科では休日加算、深夜加算が高いことも同じです。夜間・早朝等加算は診療所・中小病院に救急参加を促すものですので、大病院のこの点数にはありません。